CONTEXT [パルム・ドールの系譜] 約30秒
ジャングルの奥の戦争と、
東京の片隅の家族。
『地獄の黙示録』(1979)カンヌ国際映画祭パルム・ドール『万引き家族』(2018)
ハブはカンヌ国際映画祭の最高賞。まったく違う二本が、同じ賞でつながる。
コッポラの『地獄の黙示録』は1979年のパルム・ドールを受けた(『ブリキの太鼓』と同時受賞)。巨額の予算と長い撮影の末に完成した、戦争の狂気をめぐる大作である。
39年後の2018年、同じ賞を受けたのは、東京の古い家で肩を寄せ合う家族を描いた『万引き家族』だった。
国家の戦争と、社会の片隅の暮らし。規模も手法も正反対の二本が同じ賞に選ばれたことは、映画祭が「人間とは何か」を問う作品を選び続けてきたことを物語っている。
型ハブハブパルム・ドール
- 意外性
- 共感度
- コンテンツ性
- 世界観近似性
画像:© 2018 フジテレビジョン ギャガ AOI Pro./出典 映画.com 出典
画像:© 2019 ZOETROPE CORP. ALL RIGHTS RESERVED./出典 映画.com(ファイナル・カット版) 出典
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映画・1979年
コッポラ『地獄の黙示録』ベトナム戦争のさなか、軍を離れて奥地に王国を築いたカーツ大佐の暗殺を命じられた大尉の旅。1979年のカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受けた。
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[川を遡る物語] 事実
コンゴの川は、ベトナムの川になった。
書籍・1899年
ジョセフ・コンラッド『闇の奥』象牙交易の奥地へ向かう船乗りマーロウが、消息を絶った交易所の責任者クルツを探す物語。当時のコンゴ自由国が舞台とされる。
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[コンゴという土地] ハブ
植民地の奥地と、独立の叫び。
映画・2000年
ラウル・ペック『ルムンバの叫び』コンゴ独立の指導者パトリス・ルムンバの、首相就任から殺害までを描いた映画。
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闇の奥 から分岐
[船乗りが見た川] 作者と作品
作家は自分で、コンゴ川を遡っていた。
人物・1857年
ジョセフ・コンラッドポーランド生まれの英国の小説家。船乗りとして世界の海を渡ったのち、英語で『闇の奥』『ロード・ジム』などを書いた。
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闇の奥 から分岐
[支配する側の闇] 似ている
植民地を統べる者の心の奥。
書籍・1936年
ジョージ・オーウェル『象を撃つ』英領ビルマで警官をしていた若いオーウェルが、暴れた象を、群衆の前で「撃たねばならなくなった」経験を書いたエッセイ。
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[ビルマから『1984年』へ] ハブ
象を撃った警官は、やがて監視国家を書いた。
書籍・1949年
ジョージ・オーウェル『1984年』「ビッグ・ブラザー」がすべてを監視する全体主義国家オセアニアで、真理省に勤めるウィンストンが体制に疑いを抱く。
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[リドリー・スコットを経由して] ハブ
監督は、『1984年』の広告も撮っていた。
映画・1982年
リドリー・スコット『ブレードランナー』フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作に、2019年のロサンゼルスで人造人間を追う男を描いた映画。
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[三十年後のロサンゼルス] 事実
2019年の雨の街から、2049年の荒野へ。
映画・2017年
ヴィルヌーヴ『ブレードランナー 2049』前作から30年後の2049年を舞台にした続編。
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[さらに五十年後] 事実
2049年の先に、2099年が続く。
ドラマ
『ブレードランナー 2099』2049年からさらに50年後を舞台にしたドラマ・シリーズ。ミシェル・ヨーとハンター・シェイファーが主演し、2026年11月25日から Prime Video で配信される。
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ブレードランナー 2049 から分岐
[記憶は誰のものか] 似ている
植えつけられた記憶でも、それは自分なのか。
人物・1961年
グレッグ・イーガンオーストラリアのSF作家。『順列都市』『ディアスポラ』など、意識や自己を数学と物理から問い直すハードSFで知られる。
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ブレードランナー から分岐
[小説から映画へ] 事実
電気羊の夢は、酸性雨の街になった。
書籍・1968年
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』核戦争のあとの地球で、火星から逃げてきたアンドロイドを追う賞金稼ぎリック・デッカードの物語。映画『ブレードランナー』の原作。
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[人に似せて作られたもの] 似ている
ロボットは三原則を守り、アンドロイドは嘘をつく。
人物・1920年
アイザック・アシモフ『われはロボット』『ファウンデーション』のSF作家。ロボットが守るべき「ロボット工学三原則」を考えた。



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