CONTEXT [若き日の東京] 約40秒
百年前の留学生は、
神田の街を歩いていた。
周恩来『十九歳の東京日記』神田・神保町中国名菜『漢陽楼』
一冊の日記と一軒の店が、同じ街の百年前を指している。
1917年に日本へ渡った周恩来は、東京で受験勉強の日々を送った。のちに『十九歳の東京日記』としてまとめられた日記には、神保町、早稲田、浅草、上野、日本橋と、青年が歩いた東京の地名が並ぶ。
留学生の街
当時の神田・神保町界隈には、中国からの留学生が数多く暮らしていた。明治四十四年創業を掲げる中国料理店「漢陽楼」は、そうした留学生たちが集った店のひとつで、若き周恩来も通ったと伝えられている。
百年後に辿る
日記を手に神田を歩き、同じ店の暖簾をくぐる。書かれた言葉と、いまも続く店とが、読む人の中で一本の線につながる。本と場所を結ぶコンテクストは、読むことをそのまま出かけることへ変えていく。
型事実ハブ神田・神保町
- 意外性
- 共感度
- コンテンツ性
- 世界観近似性
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書籍・1918年
周恩来『十九歳の東京日記』日本に留学していた周恩来が、1918年の東京で書いた日記。神保町、早稲田、浅草、上野、日本橋――19歳の青年が見た百年前の東京が記されている。
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[異国の都の日記] 似ている
漱石はロンドンで、周恩来は東京で書いた。
人物・1867年
夏目漱石『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』『こころ』の作家。熊本の第五高等学校で教えたのち、1900年から英国に留学した。
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[画工の目、作家の目] 作者と作品
「非人情」は、漱石自身の宿題だった。
書籍・1906年
夏目漱石『草枕』「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」で始まる、画工が非人情の世界を求めて旅する小説。
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[非人情という共通言語] 事実
枕元にあった二冊は、聖書と『草枕』だった。
人物・1932年
グレン・グールドバッハ演奏で知られ、クラシック音楽における「演奏とは何か」という考え方そのものを変えた20世紀を代表するピアニスト。
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[始まりと終わりの録音] 事実
デビューも最後の録音も、同じ曲だった。
音楽・1741年
バッハ『ゴールドベルク変奏曲』アリアと30の変奏からなる鍵盤作品。1741年ごろに出版された。グレン・グールドの1955年の録音によって、20世紀に広く聴かれる曲になった。
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[バッハを経由して] ハブ
ジャズのピアニストも、バッハから始め直した。
音楽・1970年
ブラッド・メルドーアメリカのジャズ・ピアニスト。ピアノ・トリオでの演奏のほか、バッハやロックの曲を独自に解釈した録音でも知られる。
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草枕 から分岐
[小説の舞台を訪ねる] 事実
「那古井」は、地図の上にもあった。
宿・1868年
小天温泉『那古井館』明治元年創業を掲げる、熊本・小天温泉の宿。
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[湯宿と物語] 似ている
小説に描かれた湯と、山奥に守られた湯。
宿
乳頭温泉郷「鶴の湯」秋田県の乳頭温泉郷でもっとも古いとされる湯宿。茅葺き屋根の長屋と白濁の湯で知られる。
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[仙北の湖と秘湯] ハブ
日本一深い湖から、山の奥の湯宿へ。
場所
田沢湖秋田県仙北市の湖。水深は日本一で、湖畔には辰子の伝説が残る。
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[ロケ地になった湖] 事実
韓国ドラマの一場面が、秋田の湖畔で撮られた。
ドラマ・2009年
韓国ドラマ『アイリス』韓国の特殊工作員を主人公にしたアクション・ドラマ。秋田県でのロケが行われ、日本でも話題になった。
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[ドラマから食卓へ] ハブ
画面で見た国の味を、赤坂の一皿で。
店
ヌルンジ(赤坂)東京・赤坂の韓国料理店。店名の「ヌルンジ」は韓国語で、釜の底にできるおこげのこと。
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[東京の中の隣国] 似ている
神田の中国料理と、赤坂の韓国料理。
店・1911年
中国名菜『漢陽楼』明治四十四年創業を掲げる、東京・神田の中国料理店。



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