CONTEXT [非人情という共通言語] 約1分
枕元にあった二冊は、
聖書と『草枕』だった。
グレン・グールド英訳『The Three-Cornered World』夏目漱石『草枕』
意味の上での近さはない。あるのは、検証された事実である。
カナダのピアニストと明治の日本文学に、本来なら接点はない。二人をつないでいるのは一冊の翻訳書という事実だけである。
出会い
グールドが読んだのは、アラン・ターニーによる英訳 The Three-Cornered World(1965年)である。1967年ごろに出会い、その後15年ほど強く惹かれ続けた。
『草枕』について37ページものノートを残し、英訳されていた漱石作品を次々に集め、最晩年には『草枕』をもとにしたラジオ作品まで構想していた。死去時、ベッドサイドにあった本が『聖書』と『草枕』だったとも伝えられている。
非人情
いちばん重要なのは「非人情」である。『草枕』の画工は、冒頭で「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」と語る。感情に流されず、しかし冷淡でもない場所から世界を眺めるという態度。
演奏会という場を離れ、録音というかたちで音楽と向き合うことを選んだグールドにとって、この作品は単なる愛読書ではなく、自分自身の芸術観を言語化してくれたものに近かったと考えると、二人の関係がよく見えてくる。
型事実ハブ英訳『The Three-Cornered World』
- 意外性
- 共感度
- コンテンツ性
- 世界観近似性
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書籍・1906年
夏目漱石『草枕』「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」で始まる、画工が非人情の世界を求めて旅する小説。
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[画工の目、作家の目] 作者と作品
「非人情」は、漱石自身の宿題だった。
人物・1867年
夏目漱石『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』『こころ』の作家。熊本の第五高等学校で教えたのち、1900年から英国に留学した。
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[異国の都の日記] 似ている
漱石はロンドンで、周恩来は東京で書いた。
書籍・1918年
周恩来『十九歳の東京日記』日本に留学していた周恩来が、1918年の東京で書いた日記。神保町、早稲田、浅草、上野、日本橋――19歳の青年が見た百年前の東京が記されている。
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[若き日の東京] 事実
百年前の留学生は、神田の街を歩いていた。
店・1911年
中国名菜『漢陽楼』明治四十四年創業を掲げる、東京・神田の中国料理店。
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[東京の中華、百年] 似ている
明治の中華料理店から、駅前の餃子酒場まで。
店
餃子酒場(勝どき店)勝どき駅前の、焼き餃子と酒の店。
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[今夜のだいやめ] 似ている
「だいやめ」とは、つまり今夜の一杯のこと。
酒
芋焼酎『だいやめ DAIYAME』鹿児島の芋焼酎。ライチを思わせる香りで知られる。名前は、一日の疲れを癒やす晩酌を表す鹿児島の言葉から。
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[土地の名を背負う酒] 似ている
晩酌の言葉と、村の名前。
ワイナリー
ドメーヌ・テッタ岡山県新見市哲多町でぶどうを育て、ワインを造るワイナリー。名前は土地の名から。
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だいやめ DAIYAME から分岐
[香りで選ぶ蒸留酒] 似ている
ライチのような芋焼酎と、生の柑橘のジン。
酒
タンカレー No.10英国のジン、タンカレーの上位銘柄。生の柑橘を使って蒸留されることで知られる。
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漢陽楼 から分岐
[東京の中の隣国] 似ている
神田の中国料理と、赤坂の韓国料理。
店
ヌルンジ(赤坂)東京・赤坂の韓国料理店。店名の「ヌルンジ」は韓国語で、釜の底にできるおこげのこと。
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[ドラマから食卓へ] ハブ
画面で見た国の味を、赤坂の一皿で。
ドラマ・2009年
韓国ドラマ『アイリス』韓国の特殊工作員を主人公にしたアクション・ドラマ。秋田県でのロケが行われ、日本でも話題になった。
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[ロケ地になった湖] 事実
韓国ドラマの一場面が、秋田の湖畔で撮られた。
場所
田沢湖秋田県仙北市の湖。水深は日本一で、湖畔には辰子の伝説が残る。
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[仙北の湖と秘湯] ハブ
日本一深い湖から、山の奥の湯宿へ。
宿
乳頭温泉郷「鶴の湯」秋田県の乳頭温泉郷でもっとも古いとされる湯宿。茅葺き屋根の長屋と白濁の湯で知られる。



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