CONTEXT [作家と作品] 約15秒
理屈で殺した青年は、
良心に追いつめられる。
ドストエフスキー代表作『罪と罰』
罪は、法よりも先に心を裁く。
『罪と罰』は1866年に発表された。主人公ラスコーリニコフは、「非凡な人間は踏み越えてよい」という自分の理屈で老婆を殺す。
しかし罪の意識は、捜査官よりも早く彼を追いつめていく。ドストエフスキーは、人間の内面の揺れを、推理小説のような緊張感で描いた。
型作者と作品ハブ代表作
- 意外性
- 共感度
- コンテンツ性
- 世界観近似性
画像:初版本(1867)の表紙/Public domain/Wikimedia Commons 出典
画像:ヴァシーリー・ペローフ画(1872)/Public domain/Wikimedia Commons 出典
-
人物
ドストエフスキーロシアの作家。『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』などで、人間の内面と信仰を深く描いた。
-
[アウトサイダーの系譜] 事実
社会の外に立つ人間の原型が、ここにいる。
書籍・1956年
コリン・ウィルソン『アウトサイダー』社会の中に居場所を見いだせない人間=アウトサイダーを、カミュ、ドストエフスキー、ゴッホらの作品と生涯からたどった評論。20代半ばのデビュー作がベストセラーになった。
-
[中央から離れて] 似ている
画壇の外で、描き続けた画家。
人物・1908年
田中一村50歳で奄美大島に移り住み、亜熱帯の植物や鳥を描き続けた日本画家。中央の画壇から離れて暮らした。
-
[世を離れて描く] 似ている
小説の画工を、生きてしまった画家がいる。
書籍・1906年
夏目漱石『草枕』「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。」で始まる、画工が非人情の世界を求めて旅する小説。
-
[非人情という共通言語] 事実
枕元にあった二冊は、聖書と『草枕』だった。
人物・1932年
グレン・グールドバッハ演奏で知られ、クラシック音楽における「演奏とは何か」という考え方そのものを変えた20世紀を代表するピアニスト。
-
[始まりと終わりの録音] 事実
デビューも最後の録音も、同じ曲だった。
音楽・1741年
バッハ『ゴールドベルク変奏曲』アリアと30の変奏からなる鍵盤作品。1741年ごろに出版された。グレン・グールドの1955年の録音によって、20世紀に広く聴かれる曲になった。
-
[バッハを経由して] ハブ
ジャズのピアニストも、バッハから始め直した。
音楽・1970年
ブラッド・メルドーアメリカのジャズ・ピアニスト。ピアノ・トリオでの演奏のほか、バッハやロックの曲を独自に解釈した録音でも知られる。
-
草枕 から分岐
[画工の目、作家の目] 作者と作品
「非人情」は、漱石自身の宿題だった。
人物・1867年
夏目漱石『吾輩は猫である』『坊っちゃん』『草枕』『こころ』の作家。熊本の第五高等学校で教えたのち、1900年から英国に留学した。
-
[異国の都の日記] 似ている
漱石はロンドンで、周恩来は東京で書いた。
書籍・1918年
周恩来『十九歳の東京日記』日本に留学していた周恩来が、1918年の東京で書いた日記。神保町、早稲田、浅草、上野、日本橋――19歳の青年が見た百年前の東京が記されている。
-
[若き日の東京] 事実
百年前の留学生は、神田の街を歩いていた。
店・1911年
中国名菜『漢陽楼』明治四十四年創業を掲げる、東京・神田の中国料理店。
-
[東京の中華、百年] 似ている
明治の中華料理店から、駅前の餃子酒場まで。
店
餃子酒場(勝どき店)勝どき駅前の、焼き餃子と酒の店。
-
[今夜のだいやめ] 似ている
「だいやめ」とは、つまり今夜の一杯のこと。
酒
芋焼酎『だいやめ DAIYAME』鹿児島の芋焼酎。ライチを思わせる香りで知られる。名前は、一日の疲れを癒やす晩酌を表す鹿児島の言葉から。



COMMENTS0
まだコメントはありません。このつながりについて、最初のひとことを。
送るときに、名前を一つ作ります。コメントは編集者が確かめてから表示されます。